「海外組は12人試合に出ていない」と嘆きながらも重用
日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の本拠地イラク戦と敵地オーストラリア戦でACミランFW本田圭佑、
ドルトムントMF香川真司ら所属先でベンチ要員となっている主軸を招集した。その一方、Jリーグで出場している国内組の招集はFWとMF部門でわずか4選手。
だが、出番を失っているかつての主軸を継続招集する理由は「外せばメンタルが壊れる」と説明しており、クラブで出番を失った一部選手への過保護な一面を自ら暴露している。
代表メンバー26人を発表したハリル監督は日本サッカー界の苦境について、会見の冒頭で「海外組は12人試合に出ていない」と嘆いた。
それでも本田や香川を筆頭に、太田宏介、長友佑都、吉田麻也、長谷部誠、清武弘嗣、宇佐美貴史、武藤嘉紀、岡崎慎司らクラブで先発の座を手にできていないメンバーを招集した。
「主力が出ていない現状をどう思うか。特に1試合目、コンディションに問題あるならJリーガーを優先するのか」
こう質問されたハリル監督は、レギュラーで試合に出ている国内組よりも、ベンチを温める海外組を重用する理由を明らかにしている。
「国内組の話からさせてもらう。毎試合、我々のスタッフが見ている。50人ほどを調査している。その中に選手の入れ替わりもある。そして全員で分析している。
永木(亮太/鹿島)や齋藤(学/横浜FM)、中村憲剛、大島(僚太)、小林悠(いずれも川崎)という国内組。中島翔哉(FC東京)も好きだ。井手口(陽介/G大阪)もそう。
こういったところに入れていいか、追跡していこうという選手だ。合宿に毎回若い選手を呼んで、自信を持たせる仕掛けをしている。ただし、良い選手でなければならない」
国内組のスカウティングも積極的に続けていることを明らかにしながらも、海外組の置かれた環境の熾烈さを強調している。
「海外との比較だが、香川真司の競争の状況を想像してほしい。ドルトムントは世界でも有数の選手がいる。誰と競争しているか。シュールレとゲッツェだ。
かなりのハイレベルな選手だ。そしてグループに残り続けるため、先発を取るために狂ったように練習しなければいけない。必死にやらないと簡単に落ちる」
日本代表の背番号10・香川は、9月のW杯最終予選2試合で不振に陥り、故障も重なってドルトムントで出場機会を得られていない。
ライバルはドイツ代表FWアンドレ・シュールレ、同MFマリオ・ゲッツェという実力者のみならず、今季新加入で大ブレーク中のポルトガル代表MFラファエル・ゲレーロという逸材もいる。
また、今季ハノーファーからセビージャに移籍した清武弘嗣についても指揮官は言及。「清武もそうだ。ナスリと競争しなければならない。
CL(UEFAチャンピオンズリーグ)に出るチームで競争している。先発を取るのは簡単ではない」と、マンチェスター・シティから期限付き移籍で加わったナスリとの争いに触れた。
ただその一方で、香川と清武には今まで以上の努力を強く求めている。
「本田や長友、長谷部もそうだ。毎週電話して確認をしている。彼らが出られなかった時に、どのような補足トレーニングが必要かを彼らは把握している」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160929-00010011-soccermzw-socc
「先発じゃないのか、さよならとはいかない」
ワールドクラスのタレントと争う香川に比べれば、本田や長友らは比較的ポジションを確保しやすい状況とも言えるが、
それでも苦戦を強いられている。そうした影響もあり、個別にトレーニングを命じているという。
「良い選手なら日本代表に入れる。だが、本田や長谷部よりうまい選手がいるかを見たい、確認したい。今回は本当に問題がたくさん起きすぎている。
速いスピードのゲームに準備できていなければ、それが問題になる。イラクではテストすることになる。まずは選手の野心が気になる」
指揮官はこう語った。試合勘を失った本田ら海外組よりもいい選手が見当たらないと力説する一方で、会見の最後に本音を漏らした。
「本田、岡崎、真司(香川)、清武、先発じゃないのか、さよならとはいかない。
7年、8年と日本に尽くしてきた選手を外せばメンタルが壊れる。信頼を与えるから、ピッチで見せてくれと。それが私のやり方だ」
クラブで出番を失い、代表でもお払い箱となってしまえば、主力が正常な精神状態でいられないと危惧しているという本音を指揮官は漏らした。
厳しい練習と正当な競争原理を選手に突きつけているハリル監督だが、代表の主軸とされてきたメンバーには過保護な方針であることを自ら語る形となった。
ワールドクラスのタレントと争う香川に比べれば、本田や長友らは比較的ポジションを確保しやすい状況とも言えるが、
それでも苦戦を強いられている。そうした影響もあり、個別にトレーニングを命じているという。
「良い選手なら日本代表に入れる。だが、本田や長谷部よりうまい選手がいるかを見たい、確認したい。今回は本当に問題がたくさん起きすぎている。
速いスピードのゲームに準備できていなければ、それが問題になる。イラクではテストすることになる。まずは選手の野心が気になる」
指揮官はこう語った。試合勘を失った本田ら海外組よりもいい選手が見当たらないと力説する一方で、会見の最後に本音を漏らした。
「本田、岡崎、真司(香川)、清武、先発じゃないのか、さよならとはいかない。
7年、8年と日本に尽くしてきた選手を外せばメンタルが壊れる。信頼を与えるから、ピッチで見せてくれと。それが私のやり方だ」
クラブで出番を失い、代表でもお払い箱となってしまえば、主力が正常な精神状態でいられないと危惧しているという本音を指揮官は漏らした。
厳しい練習と正当な競争原理を選手に突きつけているハリル監督だが、代表の主軸とされてきたメンバーには過保護な方針であることを自ら語る形となった。
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